備忘録

ファーゴ

真夏にこそ観るべきだと取り出したＤＶＤパッケージは「ファーゴ」。1996年制作、コーエン兄弟6作目。カンヌ国際映画祭最優秀監督賞、アカデミー主演女優賞＆脚本賞受賞作。妻の偽装誘拐を危ない二人組に依頼して義父から身代金をせしめようとしたのが、ちょっとした歯車のずれから次々と犠牲者が。“白のフィルム・ノワール”という表現は素晴らしく的確だと思います。雪に覆われた白い町が舞台ですが、血の赤とのコントラストが印象的。
映画の始まりに「これは実話の映画化である」とクレジットされますが、本当は実話では無いらしい。舞台となるミネアポリス繋がりでプリンスが出演していますがDeadman in field..ってこのＤＶＤジャケットの死体役だそうです。このあたり良い味だしてるなー。
真夏には雪の映画。1時間40分納涼いたしました。

ライフイズビューティフル

疲れ切った休日にホッとする映画を観たいな〜と思って思いついたのが「ライフイズビューティフル」。1999年4月公開、原題はLa Vita E Bella、主演、原作、脚本＆監督はイタリアを代表する喜劇俳優ロベルト・ベニーニ。1998年度アカデミー賞　外国語映画賞・主演男優賞・作曲賞受賞、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。
舞台は1939年イタリア、トスカーナ地方の小さな町。ユダヤ系イタリア人のグイドは一目惚れした小学校教諭ドーラと運命的な出会いをする。前半はベタなラブコメディ、それは後半への布石。二人は息子にも恵まれ幸せな日々を送っていたが、ファシズム政権下ユダヤ人迫害の嵐に巻き込まれていく。強制収容所に入れられたグイドは息子を怖がらせないように、この生活は戦車をもらえるためのゲームだと嘘をつく。自らの強制労働では涙を流しながらも、息子を楽しませるグイド。そして戦況はすすみ収容所は撤退準備を始める。そして悲しくも、美しいラストへ。ライフイズビューティフル、人生は素晴らしい。涙が止まらない。
笑いあり、涙あり。二時間たっぷりと楽しめます。心が疲れたときに観たい映画。励まされます。

パルプフィクション

たまには映画の話でも。
初めて買ったＤＶＤなんだったかな〜と思い出していたら、たぶんパルプフィクション。価格4800円だって、昔は高かったね。
パルプフィクションは言わずと知れたクエンティン・タランティーノの二作目。カンヌ映画祭でパルム・ドール、アカデミー賞では脚本賞を受賞。1994年作品。落ち目＆太めだったジョン・トラボルタが主役に抜擢され復活もしました。キャスティング、音楽、脚本全て素晴らしい。何回も見ても飽きない。
最初のカットはロサンゼルスのコーヒーショップ。（これはタランティーノが脚本を書いていた場所がコーヒーショップだったからだとか）ティム・ロスがおもむろに「コーヒーショップは無防備だ。このコーヒーショップをたたく」と言い出し、賛成したアマンダ・プラマーと立ち上がり強盗を始める。ここでテーマ音楽♪・・・素晴らしいイントロダクション。三文雑誌、大衆犯罪小説（パルプフィクション）のストーリーそのままですが、これがテンポ良く、三つの話を交錯させながら進めていきます。いや〜二時間半退屈しない。
まだ見ていない方はamazonで1500円です。ただし、好き嫌いがはっきり分かれる映画なので暴力的シーンを好まない人にはＮＧです。