引っ越してきたアパートで出会った悪魔的な雰囲気を持つ青年からかけられた言葉は「一緒に本屋を襲わないか」。
小説の中で重要な役割を果たすのがボブ・ディランの名曲'風に吹かれて'。
伊坂幸太郎の2004年著作五作目「アヒルと鴨のコインロッカー」をブックレビュー。
何故か書店を襲うことになってしまった青年から見た現在とペット殺しに関わってしまった女性から見た二年前のストーリーが交互に展開していくカットバックの手法を使ってストーリーが薦められます。二年前と現在との比較から紡ぎ出されるストーリー。伊坂幸太郎の小説ならでは飄々とした会話、軽妙なタッチでテンポよくストーリーが進むのでさらっと読めてしまいます。伏線の張り方も上手いし、少し純文学的な香り付けも。
今年の夏には映画化されるらしい。確かに映画向きのストーリーであるけれども。このプロットをどうやって映像化するのかは興味津々。
また、この本は2004年の吉川英治文学新人賞受賞作。この賞の受賞作品はかなり読んでいますが、これまでに外れだったと思ったことはほとんどない。賞の方向性と嗜好が似ているようです。
こうやってレビューを書くってことは、結構ハマッたってことでしょうか?( ̄ー ̄)
この前もちらっと言いましたが、俺は今伊坂ワールドにどっぷりと浸かっています。
「ラッシュライフ」「アヒルと鴨のコインロッカー」「重力ピエロ」「陽気なギャングが地球を回す」「陽気なギャングの日常と襲撃」
今まで読んだこの5冊に続き、今は「オーデュボンの祈り」を読み始めました。
順番的にはバラバラですが、これが微妙にリンクしているところも伊坂ワールドの面白さ。
kazuhさんも・・・、いらっしゃいませ~(o ̄▽ ̄o)
投稿情報: MASA | 2007年4 月 2日 (月) 20:38
>MASA
他には「オーデュポン〜」「陽気なギャングが地球〜」は読みましたよ。かなり前だけどね。確かにリンクしてるね。
本を読む時間がなかなかとれない・・・。出張の移動時間がチャンス。
他の伊坂も読みますよ。
投稿情報: kazuh | 2007年4 月 2日 (月) 21:02