備忘録

銀座にあるパリの居酒屋

がぶのみワインシリーズ。こちらもdancyu特集の一店。店名の「ポン デュ ガール」は古代ローマ時代に架けられた南仏にある世界遺産に登録されている水道橋から名付けられたみたいです。
「コップになみなみ注ぎ、みんなで楽しく飲む」が店のポリシー。
訪れたのは日曜の夜でしたが20席ほどの店内は満席。少し冷える夜でしたがテラス席も埋まっていました。

店名に合わせて南仏コート・デュ・ローヌ地方のFont de Blanche(2003)をオーダー。グルナッシュ70％、シラー30％。柔らかな口当たり。グルナッシュ独特のスパイシーの風味が特徴だが上品なまとまり。次回は史上最強のテーブルワイン、ジゴンダスHeritage Santa Ducにチャレンジしたい。
看板娘の気持ちの入った熱い説明が聞ける木箱のワゴンに入ったグラスワインも魅力的。こちらはなみなみ注ぎ。
料理は南仏の煮込み系家庭料理が基本コースか。カスレやチキンのカレー煮などワインに合う料理が充実。とんぺい焼きやモツの味噌煮なんて遊び心が感じられるメニューも。

パリの下町にあるような店を作りたいというオーナーの思いが詰まった店。居酒屋だからが美味しい料理をいただきながら、楽しくぶがぶ飲める店。気軽にワインを楽しめる愛すべき一店。

ポンデュガール （欧風料理 / 新富町、宝町）
★★★★★ 4.5

ぬる燗におでんの季節

短い秋が終わり早くも木枯らしの季節。熱々のおでんが旨い時期となりました。
大塚にある地酒の名店「串駒」の離れ「串駒房」を初訪問。こちらは串駒同様充実した地酒に加え、創作おでんが売りです。
最近関連イベントがあった様子のすっきり辛口のお酒佐久の花と串駒が世に出したとされている地酒の雄十四代をぬる燗でオーダー。
肴はもちろんおでん盛り合わせ。大根・たまご・つみれ・お豆腐・トマトのコース。鰹メインの上品な出汁に一品づつ温めてトッピングなどで一仕事して供するスタイル。とても丁寧な仕事ぶりが嬉しい。

ゆったりした店内でぬる燗に旨いおでんでしっとり。まだまだ寒くなるこれからの季節、足を運ぶ機会が増えそう。

串駒房 （居酒屋 / 巣鴨新田、大塚）
★★★★☆ 4.0

角打ちでBaird Beer

大宮西口旧16号沿いにある酒屋「石丸商店」真っ当なお酒を適正価格で販売する良店。特に埼玉が誇る純米酒のみラインアップの地酒「神亀」の品揃えが素晴らしい。
こちらの酒屋左手の蔵を改造して角打ちとして営業しています。角打ちとは酒屋のカウンターでの立ち飲みスペースの九州と関東を中心とした呼称のようです。
約一年ぶり二度目の訪問となりましたが厨房関係がかなりパワーアップ。以前はカセットコンロでの調理程度でしたが、しっかり水回り、ガスも完備。飲み物、食べ物の価格はそのまま。小皿に二千円も置いて飲み食いするとしっかり満腹＆ほろ酔いとなります。

げそ天やぶりかまなど酒飲み向けの肴に神亀などひとしきり地酒をいただいた後の締めは地ビール。個性的な地ビールとして評価が高い「Baird Beer」。沼津の地で2000年から製造されています。たとえ万人受けしなくてもフレーバーと個性に溢れるビールを作ることがモットー。
本来ビールが持っていたであろう大麦やホップといった素材の香りと味わいが楽しめる素晴らしいビール。そして印象的な楽しいラベル。日本酒の後でも負けないしっかりとした存在感があります。

角打ちでこれほどのビールを提供するのも石丸商店ならでは。酒飲みが集う楽しい角打ち。

石丸商店 角打ち （日本酒 / 大宮(埼玉)）
★★★★☆ 4.0

とことんワインの陽気なバル

楽しくなけりゃワインじゃない！のdancyuガブ飲みワイン特集の表紙は八重洲にある「MARU」。
ひたすら楽しくワイン飲んでいる写真に惹かれて早速訪問を計画。かろうじて空いていた二階席を確保。
八丁堀駅前にある「Liquor shop 宮田屋」の左手にあるスペースは角打ちスタイルの立ち飲みバー。こちらも既にぎっしり。わくわくした気持ちで駆け上がった二階はラテンスタイル陽気なバル。こんなにも騒がしく楽しそうな雰囲気のバルは初めて。中央の炭火をぐるりとカウンターが取り巻き、壁にはさすが酒屋の品揃えでワインがずらり。2000円からボトルワインが揃っていてこれは一階の酒屋と同じ価格。これにプラス500円にてバル内でいただけるというシステム。

一杯380円！のエビス生ビールで乾杯した後のファーストチョイスはBeringer(Pinot Noir,2005)、貴重なナパ・ヴァレーのピノということで選んでみましたがちょっと期待外れ。果実味がしっかりでナパらしいのですがストレートすぎる。気を取り直してのリカバリはジゴンダスのPerrin Gigondas(2003) グルナッシュ80％、シラー20％。作り手は人気のドメーヌ・ペラン。 こちらは香り、味わい共に最高。スパイシーなグルナッシュの味わいをベースにしっかりしたタンニン。上品なバランスでまとまっている素晴らしいワイン。オーダーした骨付きラム肉炭火焼きとの相性も完璧。
おつまみはアスパラガスのグリエールチーズソース、トリッパ、生ハム＆サラミ盛り合わせなど。どれも美味しくワインを味わえる料理。

どんと目の前に置かれたハモン・イベリコの切り出しや豪快な炭火焼きなど盛り上げ方が上手い。ぎっしり座ったお客の間を縫うように動き回るスタッフのサービスも抜群。とことん明るく楽しく美味しく飲める魅力的な店。連日の満席にも納得。次回は一階立ち飲みと三階のビストロも是非訪れてみたい。近日中に再訪予定。

maru 2階 （ダイニングバー / 八丁堀）
★★★★★ 4.5

    

ガブ飲みワインの聖地

dancyuの12月号特集はガブ飲みワイン。八丁堀MARUや目黒kitchen ceroなど気取らず楽しく飲めるワインの店を特集していました。バル的な店が多かったせいか、何故か漏れていたのが代々木の名店「煮こみや なりた」。ガブ飲みワインの聖地といえばここでしょう。
しかしなかなか予約が取れないのが難点、しっかり二週間前に確保して三度目の訪問。

注文のワインは今年飲んだ数あるワインの中で一番お気に入りの一本、シャトー・トゥールフィーユ(Ch.-Tournefeuille ,Bordeaux Lalande-de-Pomerol 2004)。5大シャトーの一つペトリュスの隣に畑を持つ評判のシャトーらしい。
このワインは芳醇な香りに滑らかな舌触り、しっかりしたボディと酸味のバランス。デキャンタージュしていただきましたが更に開くにつれて柔らな味わいに。このレベルのワインが5000円でいただけるとはさすがなりた。
合わせたのはクミン風味キャベツにいちじくのサラダと鴨のコンフィなど。どれもワインに良く合う料理。しかもボリュームたっぷり。なかなか予約がとれないはずです。
いつもながらに満員ですがサービスもしっかり目が行き届いています。早めに予約して月に一度はガブ飲みワインを楽しみたい名店。

煮こみや なりた （欧風料理 / 代々木）
★★★★★ 4.5

有楽町ガード下で樽生ホッピー

久々の更新。もともと平日は基本的に深夜帰宅なので更新の時間がないのですが、最近は週末もパソコンの前に座っている時間がない。沈黙の臓器類もやられているようで背中の痛みを通じて悲鳴をあげています。12月の忘年会シーズン前に大丈夫でしょうか・・・・。
更新ネタはたっぷりありますので記憶が薄くなる前に少しづつ更新の予定。

ペニンシュラ東京、イトシアなど有楽町の再開発が進んでいる中でも、まだまだ存在感のある有楽町名物ガード下。数ある店の中でも親分格は「登運とん（とんとん）」でしょう。昭和28年開業、その当時の雰囲気をそのまま残すガード下の代名詞的な店。道路まで大きくはみ出たテーブルに丸椅子。外国人向けのガイドブックにも掲載されているようで外人さんもちらほら混ざって談笑しています。店の三分の一ほどは若い女性が占領。入り口にある御利益のありそうな木彫りの豚が目印です。
注文は定番モツ煮に串焼き盛り合わせ、ガード下といったら飲み物はホッピー。しかも珍しいホッピー樽生がありました。確かにフレッシュでホップが香ばしいし味もまろやか。しかしアルコール度数はきっちりあるようです。

電車が通るとかなりの騒音ですがこれがまた良いBGM。キレイになっていく有楽町も良いけれどもガード下の文化もしっかり残して行って欲しいな。今宵も良い酒が飲めました。

登運とん （串焼き / 有楽町）
★★★★☆ 4.0

ひつじ屋でひやおろし

名古屋でいただいた今年初めてのひやおろし二本「雑賀」と「山形正宗」。店は丸の内の名店「ひつじ屋」、名古屋在住時代からの馴染みの店。
名古屋の友と馴染みの店。新酒が暑い夏をこえて届けられたひやおろしのようにしっかり熟成、味ものって、旨みたっぷり円熟の味。

炭火焼き ひつじ屋 （居酒屋 / 丸の内(愛知) ）
★★★★☆ 4.0

アトリエ バー ティン

月島のもんじゃ飲み会の二次会で訪れた店は「アトリエ バー ティン」。鍛金作家の工房に隣接するだけあってインテリアは鍛金で統一。シンプルな白い壁に三坪ほどのスタンディングバー。この日もオープンな店内は10人ほどの入りでぎっしり。
写真の通りお酒も揃っているし、ハウスワインも美味しかった（銘柄確認せず）。
スタンディングという特徴と月島という土地柄かどことなくのんびりとした雰囲気。値段もリーズナブルだし、肩肘張らず楽しめる店。こういった店のルール通り2〜3杯さくっといただいて短時間で後にいたしました。

アトリエ バー ティン （バー / 月島）
★★★★☆ 4.0

コップ酒＆缶詰バー キハ

仕事で人形町を歩いていたときにみつけた店「キハ」。
素面（しらふ）発→千鳥足（ほろよい）着の素敵な看板。入り口もしっかり車両風、点検整備中の看板、ワイパーなども完備されておりました。
キハは鉄道車両の分別記号。ちなみにキハの意味は気動車のうち普通車(運転台の有無は不明)らしい。
実はこの店コップ酒＆缶詰バーなる店。店員さんはしっかり車掌風も衣装を着て、二階席には通常電車座席やつり革も装備されていてまさに車両のようです。全国の地酒コップ酒をいただいて旅行気分になれそう。一度乗ってみなければ。

小野田商店でホルモン

今年の夏はなぜかがっつり系が食べたくなる。dancyuの燃えよホルモン特集で紹介されていた中目黒の「小野田商店」まで足を延ばしてみました。中目黒駅から徒歩2分、看板がありませんが風鈴に書かれた店名が目印。10席程のカウンターはほとんど満席。黒で統一された店内はきちんと排煙されていてさほど煙くない。
こちらでは鍋を除く食べ物と飲み物が全て500円均一。焼酎はけっこうプレミア系もおいてあり、一律500円はお得。一人ふらり野菜と肉を一品づつ七輪で焼いて焼酎一と合わせ1500円おいて帰るなんて使い方をしている人もいました。

せんまい刺と肝刺しで乾杯した後、焼き物のオーダーはとはらみ・はつ・アスパラ・長芋・トマト・パンチェッタ等々。ほとんどレアで食べるはつ、漬け焼きとして食べる長芋、ベーコンにする前のバラ肉のパンチェッタがお薦め。野菜はどれも新鮮でボリュームたっぷり。
ラストは丸々したきゅうりを美味い味噌でいただくもろきゅうで締め。絶品とされているスペ玉ごはんまで辿り着けず。まだまだ美味しそうなものがありました。近々再訪希望。

小野田商店 （焼肉 / 中目黒）
★★★★★ 4.5